1950-01-26 第7回国会 衆議院 本会議 第13号
いかなる方法によつて安定恐慌を克服して行くのであるか。さらに輸出に対しては今後重点を置かなければなりませんが、きわめて楽観的な見通しを説明されたのでありますが、その根拠はどこにあるか承つておきたいと考えます。 次に現内閣の金融政策についてでありますが、復金融資は廃止をする。預金部資金は数百億の資金を擁しながら、公共団体以外には貸出さない。
いかなる方法によつて安定恐慌を克服して行くのであるか。さらに輸出に対しては今後重点を置かなければなりませんが、きわめて楽観的な見通しを説明されたのでありますが、その根拠はどこにあるか承つておきたいと考えます。 次に現内閣の金融政策についてでありますが、復金融資は廃止をする。預金部資金は数百億の資金を擁しながら、公共団体以外には貸出さない。
だからといつて、安定恐慌を成行きまかせにほうつておきまして、経済界が極度の行き詰まりのために混乱に陥ることを傍観するわけには参らぬのであります。 ここにおきまして、今最も大切なことは、有効需要をいかにして保持し、起り得る生産の低下をどの程度に食いとめるかということが大切であろうと思うのでございます。
從つて、安定恐慌を覚悟してインフレ対策を進めることができなかつたところに経済政策が破綻を示すこととなり、再びインフレーシヨンを招いたと考えるのでありまして、芦田内閣としては、当面まず石炭を初め重要産業の生産を飛躍的に増大させ、海陸輸送力を強化して将來の安定恐慌に耐え得る生産條件をつくつていくことが第一の問題ではないかと考えるのであります。